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夕暮れ時の空は鮮烈な朱に染まって、目が眩むほどだった。 少女は目を細めた。 冷たい壁に凭れかかり足を抱えて座っている姿は、ひどく小さく見える。真紅の太陽がいまだに放つ真昼の僅かな余熱にさえ溶けてしまいそう だ。 夕焼けに頬を火照らせた少女は、空を見ている。 蒼い影を抱く金色の雲、夕闇の迫る天の裾は赤や黄色、絶妙な紫が溶け合っていて、形容しがたい。 最後の光を連れて、日は暮れてゆく。 終わる……。 この日が、この時が――。 そして、この世界が――。 この世界に“果て”があるとしたら、それはここにあるべきだろう。 どこでもない、ここに……。 色褪せた世界に意味は見いだせない。虚ろな時間は息をひそめた。 ここには、何も望むものはない。 今、全てと対峙して、悲しみに暮れる。 何もかも、この瞬間に終得ればいいのに……。 いつからか、全てから切り離されて、漂うだけの存在となっていた。それを自由と言うのか。空ろに淋しさが溢れるだけで立ち尽くす。しかし 留まることを許されない。 そして、いったいどこへ向かうというのか。 揺らめきの中で、スベテの見とめた空の色は無色透明で、何も映さない。 黄昏を見つめる彼女は、最果てを望むのだろうか。 それは、やがて終わりへ至る――。 |
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